業種:大学
お悩み:多岐にわたる防災用品を常に使える状態にしておきたい。
備蓄品を揃えただけでは、備えたことにはなりません
ある大学で防災備蓄品の納品があり、事前にスペースを確認する為に倉庫を見せていただいたときのこと。ガソリンの小型発電機が5台ほどあったのですが、見ると結束バンドをしたままでした。
ご担当者様に、いつ頃買われたのかお聞きすると、全くわからないとのこと。
配送伝票の日付を見ると7年前。おそらく、買っただけで一度も封も切らず使用していないのでしょう。探してみるとガソリンもオイルもありませんでした。
近くにマンホールトイレのセットがありましたが、こちらも未開封でした。
これでは持っていても意味がありません。いざというときに実際に使えなければ、防災備蓄とは呼べないのです。
定期的な点検は、数量だけでなく使用可否も確認
一方、これからご紹介するのは、長年に渡り継続的にフォローをさせていただいている大学様の事例です。
こちらの大学様は、年に一度、学生や近隣の住民も巻き込んで大規模な防災訓練を実施し、防災力を高めています。
5年に一度ですが、備蓄品の棚卸しと資機材のメンテナンスを弊社で行っています。
昨年、2人1組の3チームで2日間かけ、全防災備蓄品の数量点検を行いました。
数量を点検するだけでなく、備蓄品の保管状態の点検も同時に行います。
- 倉庫の換気はどうか、雨風の吹き込みはないか
- カビの発生はないか
- 使用期限が切れていないか
- 電池類が液漏れしていないか
- 保管品の汚損、破損はないか、箱の変形は無いか
- プラスチック製品の経年劣化はないか
こうした点を数量をあたりながらチェックし、酷いものは横にはじきます。
使うときのことを考え、倉庫内の配置も修正
備蓄品倉庫の配置は、すぐ使うものを手前に、後で使うものは奥にするのが原則。
しかし、追加で購入した際に、経験の浅い運送業者に任せきりにすると、スペースを作るためにただ手前にあるものを奥に詰め込んで、手前に納品するものを置いていくということをされてしまいます。
弊社では点検と同時に、こうした配置の修正もできる限り行うようにしています。
資機材については実際に運転を行い、状態確認をします。メンテナンスが必要な場合は、業者の手配をします。発電機などの機械類は、年に1度は実際に運転しておくのが理想です。
弊社では、こうしたコンサルティングサービスも、有償となりますが承っております。